コーポレート・ガバナンス(企業統治)と内部統制の違い

はじめに

今回は、コーポレート・ガバナンスと内部統制の違いについて、

わかりやすく説明していきます。

この記事はこんな方にオススメ!

  • IT系の分野で活躍したいので、IT用語・知識を習得したい
  • 基本情報技術者、応用情報技術者試験等、資格を取りたい
  • 社内SEとして、会社経営について知っておきたい

コーポレート・ガバナンス(企業統治)とは

経営状況の透明性や正当性など、脱税、粉飾決算など会社が悪いことを

しないよう社外取締役や社外監査役など、社外の人間が

監視する仕組みをコーポレートガバナンス(企業統治)といいます。

コーポレート・ガバナンスには2つの目的と5つの構成要素があります。

それらについて、紹介していきます。

コーポレート・ガバナンスの目的

コーポレート・ガバナンスには2つの目的があります。

  1. 企業の不祥事の防止
  2. 長期的な企業価値の向上

コーポレート・ガバナンスの構成要素

コーポレート・ガバナンスは5つの構成要素があります。

  1. 株主の権利・平等性の確保
  2. 株主以外のステークホルダーとの適切な協働
  3. 適切な情報開示と透明性の確保
  4. 取締役会等の責務
  5. 株主との対話

内部統制とは

内部統制とは、「企業不祥事を防ぎ、業務の適正を確保するための社内体制」

を意味します。上場企業など、会社が大きくなればなるほど、従業員が不祥事等を

起こしていないかチェックすることが困難になります。

会社の不祥事は会社自体に大きな損害を与えてしまうことが、往々にあるため、

それを防ぐため、内部統制システムを整備し、対策することが重要となります。

内部統制には4つの目的と6つの構成要素があります。

それらについて、紹介していきます。

内部統制の4つの目的

内部統制には4つの目的があります。

  1. 業務の有効性・効率性を高めること
  2. 財務報告の信頼性を確保すること
  3. 法令等の規範の遵守を促進すること
  4. 会社資産の保全を図ること

内部統制の6つの構成要素

また、内部統制には6つの構成要素があります。

  1. 統制環境
  2. リスクの評価と対応
  3. 統制活動
  4. 情報と伝達
  5. モニタリング
  6. ITへの対応

コーポレート・ガバナンスと内部統制の違い

コーポレート・ガバナンスと内部統制の違いは

誰が、誰を監視するかに大きな違いがあります。

以下の2つのポイントをおさえ、図で解説していきます。

Point.1 コーポレート・ガバナンスは社外の人が経営層を監視

Point.2 内部統制は経営層が従業員等を監視



コーポレート・ガバナンスと内部統制 図解

おわりに

今回はコーポレート・ガバナンスと内部統制の違いについて

説明しました。

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