はじめに
今回は、RAIDの種類とその違いについて、わかりやすく説明していきます。
この記事はこんな方にオススメ!
- IT系の分野で活躍したいので、IT用語・知識を習得したい
- 基本情報技術者、応用情報技術者などIT系の資格を取りたい
- システムエンジニアとして復習がしたい
RAIDとは
コンピュータのデータをハードディスクに保存する際、
複数のハードディスクを使って仮想的なハードディスクを
構築することをRAIDといいます。
ちなみにRAIDとはRedundant Array of Inexpensive Disks
の略です
![](https://www.herochannel.net/wp-content/uploads/2022/01/22622106_s.jpg)
RAID構成のメリットについて
RAIDを組んだ構成にすることで、ハードディスクの読み書きを高速化させたり、
データの信頼性を向上することができます。
次章で紹介するRAIDの種類について、複数のRAIDを組むことで、
大幅なハードディスクの高速化、信頼性向上を見込むことができます。
RAIDの種類とその違いについて
この記事では、一般的によく使われるRAIDの種類に絞って、
説明していきます。ちなみにRAIDの種類はRAIDのレベルとも
呼んだりします。
RAID0(ストライピング)
2台以上のハードディスクにデータを分散して保存する方法。
ハードディスクの読み書きの高速化を図ることができます。
ただし、冗長化されている方法ではなく、データの信頼性が低いため、
RAID1やRAID5と組み合わせて運用することが多いです。
![](https://www.herochannel.net/wp-content/uploads/2022/01/スクリーンショット-2022-01-23-21.27.42.png)
RAID1(ミラーリング)
2台以上のハードディスクに同じデータを保存する方法です。
1台のハードディスクが故障しても、他のハードディスクに同じデータが
存在するため、データの信頼度が高いです。
ただし、同じデータを2台以上に保存しているため、
ディスク容量の利用効率が半分以下になってしまいます。
![](https://www.herochannel.net/wp-content/uploads/2022/01/スクリーンショット-2022-01-23-21.44.19.png)
RAID5
3台以上のハードディスクにデータとともにパリティ(誤り訂正符号)
も加え、分散して保存する方法です。
RAID0と同様、データを分散して保存しているため、
読み書きの高速化を図ることができます。
また、3台中、1台が故障しても残りのハードディスクで
データの復旧をすることができます。
![](https://www.herochannel.net/wp-content/uploads/2022/01/スクリーンショット-2022-01-23-22.47.01-1024x533.png)
RAID10 (1+0)
RAID1(ミラーリング)とRAID0(ストライピング)を組み合わせた方式です。
4台以上のハードディスクに対し、2台以上に同じデータを保存し、さらに
データを分散させて保存するため、信頼度も高く、高速化も図れます。
非常に安全性の高い、構成です。
![](https://www.herochannel.net/wp-content/uploads/2022/01/スクリーンショット-2022-01-23-23.07.02.png)
RAIDの種類の比較、まとめ
前章で説明してきたことをまとめます。
HDD台数 | データ信頼度 | ディスク容量利用効率 | |
RAID0 | 2台以上 | 低 | 100% |
RAID1 | 2台以上 | 高 | 50% |
RAID5 | 3台以上 | 高 | HDD台数が多くなるほど高い |
RAID10 (1+0) | 4台以上 | 高 | 50% |
おわりに
今回は、RAIDの種類とその違いについて説明しました。
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